情報システム設計特論 -Fundamentals of Information Systems-
担当教員・研究室 | 単位数 | 種別 | 授業形態 | ナンバリングコード | ||
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2 単位 | 選択 | 講義 | GSD504 |
アクティブラーニング |
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はい |
授業概要 |
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本講義では,情報システムの設計に関わる技術・知識について,概要および近年の技術動向などについて理解することを目標とします。技術動向は,開発プロセス,アーキテクチャや仕組み,などの切り口から整理し,それぞれ重要と思われるトピックを紹介します。Webアプリケーション作成の実習を行います。学部の時に「情報システムの設計」の単位を取得している学生に対しては、それを踏まえた学習内容とします。 |
授業における学修の到達目標 |
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情報システム設計に必要な技術・知識全般について概要を理解し,用語の意味や背景などが説明できるようになる。技術動向について,社会ニーズなどの背景と共に理解し,自分の意見が言えるようになる。 |
授業計画
回数 | 授業、事前・事後学習 | 時間 | |
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1 | 事前学習 | シラバスを読み,講義の流れ全体について知り、概要をノートにまとめること。 | 2 |
授業 | 情報システムとはどのようなものかを知る。システム設計とはどのような問題かを知る。 | ||
事後学習 | 講義と関連する教科書の該当ページ(1章)を読み、授業の内容と合わせて,理解したことをノートにまとめること。 | 2 | |
2 | 事前学習 | 講義資料(politeで提供)を見て、良いシステムとは何かを考えて,自分の考えをノートにまとめること。 | 2 |
授業 | 良いシステムとは何かを知る。オブジェクト指向技術について理解(あるいは復習)する。 | ||
事後学習 | 学んだオブジェクト指技術について振り返り、理解したことをノートにまとめること。 | 2 | |
3 | 事前学習 | 講義資料を読み、理解したことをノートにまとめること。 | 2 |
授業 | UMLとは何かについて知る。本科目における使い方や位置づけについて知る。ツールを使ったUMLの作画実習(あるいは復習)を行う。 | ||
事後学習 | 講義で確認したUMLの意味と作画方法について復習し、ノートにまとめること。 | 2 | |
4 | 事前学習 | 講義資料を読み、オブジェクト指向技術(ポリモーフィズム)について理解したことをノートにまとめること。 | 2 |
授業 | オブジェクト指向技術理解(2回目、ポリモーフィズム、抽象クラス、関連、依存)について学習(あるいは復習)する。 | ||
事後学習 | 学んだオブジェクト指技術について振り返り、理解したことをノートにまとめること。 | 2 | |
5 | 事前学習 | 講義資料を読み、要件定義とは何かについてノートにまとめる。 | 2 |
授業 | 要件定義の目的と具体的なアウトプットについて知り、これを行うための方法論を学ぶ。 | ||
事後学習 | 学んだ要件定義について振り返り、理解したことをノートにまとめること。 | 2 | |
6 | 事前学習 | 講義資料を読み、ビジネスモデリング(問題領域モデルの作成)とは何かについてノートにまとめる。 | 2 |
授業 | ビジネスモデリング(問題領域モデルの作成)について知り、これを行うための方法論を学ぶ。 | ||
事後学習 | 学んだビジネスモデリングについて振り返り、理解したことをノートにまとめること。 | 2 | |
7 | 事前学習 | 講義資料や参考資料を読み、アジャイル開発について調べ、ノートにまとめる。 | 2 |
授業 | アジャイル開発とは何か、最新動向も含めて学ぶ。 | ||
事後学習 | アジャイル開発に関するテーマを決め、レポートを作成して提出する。 | 2 | |
8 | 事前学習 | アジャイル開発の最新動向について調べる。例えば、ウォータフォールとスクラムの融合例、XaaSについて調べる | 2 |
授業 | ウォータフォールとスクラムの融合例、XaaSについて学ぶ。 | ||
事後学習 | アジャイルの最新動向、あるいはウォータフォールとスクラムの融合例、XaaSについてテーマを考え、レポートを作成して提出する。 | 2 | |
9 | 事前学習 | レポートの内容について発表準備をする | 2 |
授業 | アジャイルの最新動向、あるいはウォータフォールとスクラムの融合例、XaaSについてのレポートを発表し、意見交換を行う。 | ||
事後学習 | 意見交換の結果をレポートとしてまとめ、提出する。 | 2 | |
10 | 事前学習 | 教科書を読み、Webアプリケーションの実装方法について予習し、いくつかの例を試す。 | 2 |
授業 | 教科書にあるフレームワークを使わないWebアプリケーションの実装方法について学ぶ。 | ||
事後学習 | 教科書にあるフレームワークを使わないWebアプリケーションの実装の演習に着手する。 | 2 | |
11 | 事前学習 | 教科書にあるフレームワークを使わないWebアプリケーションの実装の演習を続ける。 | 2 |
授業 | 独自のアイデアを加味したWebアプリケーションについての設計・構築に挑戦する。 | ||
事後学習 | 独自のWebアプリケーションを完成させる。 | 2 | |
12 | 事前学習 | Webアプリケーションフレームワークについて調べ、理解したことをまとめる。 | 2 |
授業 | フレームワークを使わないで作成したWebアプリケーションについて発表する。Webアプリケーションフレームワークの概要と一般論について学ぶ。 | ||
事後学習 | 1つのフレームワークを選び、それを使うための開発環境を構築する。 | 2 | |
13 | 事前学習 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使って、例題的なアプリケーションを作成する。 | 2 |
授業 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトを始める(目的、目標設定) | ||
事後学習 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトを進める(要件定義) | 2 | |
14 | 事前学習 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトを進める(要件定義と設計) | 2 |
授業 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトを進める(構築) | ||
事後学習 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトを進める(動作確認) | 2 | |
15 | 事前学習 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトを完成させる | 2 |
授業 | Webアプリケーションを何らかのフレームワークを使った構築プロジェクトの成果を発表し、意見交換を行う。 | ||
事後学習 | 成果をノートあるいはレポートとしてまとめる。 | 2 |
成績評価の方法およびその基準 |
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次項の項目及び割合で標準評価基準に基づき総合評価する。
□ 定期試験( %) □ 小テスト( %) ■ レポート( 80%) ■実習課題( 20%) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法 |
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提出した実習課題やレポートに対しコメントを返すことで、フィードバックを行う。 |
教科書 |
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なし |
参考書・Webサイト |
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なし |
単位習得が望ましい科目 |
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なし |
備考 |
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なし |
担当教員の実務経験 |
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2006年から2012年度まで企業の研究所に所属し,文書データ解析,レコメンドの研究を行うとともに,これら研究の成果を関連事業会社において利用可能なものとする実用化(プロダクト化)を行い,事業会社への技術支援を行った。これら実務において,実用化プロジェクトに関わり,システムの設計・開発工程全体がどういうものであるか,何が難しい問題であるのか,などを見てきた。
これら実務経験を生かす形で,日本のシステム設計・開発の現状や問題点などを学生に伝え,技術の先にある現場の様子が想像できるような教育を実施する。 |