アントレプレナーシップ論 -Entrepreneurship-

担当教員・研究室 単位数 種別 授業形態 ナンバリングコード
坂本 英樹 321研究室
2 単位 選択 講義 GAM515
アクティブラーニング
はい
授業概要
ジェフリー・ティモンズは実際になにもないところから価値を創造するプロセスをアントレプレナーシップとした。かれによると,アントレプレナーシップとは「本質的に人間の創造的プロセスであり,確固たるビジョンを確立し,ほとばしる情熱,コミットメント,動機づけをもって,パートナー,顧客,従業員,資金の供給者などの利害関係者にそのビジョンを納得させるもの」とされる。また,ティモンズはアントレプレナーの6つの機能的役割として,コミットメントと決定力,リーダーシップ,起業機会への執念,リスク・曖昧性・不確実性に対する許容性,創造性・自己依存・適応能力,成功への熱意を提示している。
 1958年,日清食品の創業者安藤百福氏によって世界初の瞬間湯熱乾燥法による即席めん「チキンラーメン」が世に送りだされた。彼は戦後の混乱がまだ収まらないなか,1杯のラーメンを求めて寒空の下屋台に長い行列をつくる人びとを見て,熱湯をかければたちまち食べられる魔法のラーメンが創れたら売れるはずだと考えたのである。1966年,チキンラーメンの海外進出を視野にアメリカ,ヨーロッパに視察旅行に訪れた安藤は,箸もドンブリもない欧米諸国でいかにして即席めんを販売するかを考えていた。日本への帰途の飛行機のなかで,かれは機内食として配られたマカデミアナッツのアルミ容器からヒントを得る。紙にアルミコーティングした蓋はのちに「カップヌードル」の蓋として容器内を空気から遮断,密封する技術に活かされることになる。
 異質性や多様性をうけ容れるということは,自らの常識をアンラーニングすると同時に新たな知識と英知をラーニングすることでもある。こうした能力が発揮できるかどうかは企業家の張り巡らせるアンテナの多様性と感度によるところが大きい。人間の脳はコンピュータよりも情報処理能力が速く,メモリー,容量,処理能力,演算のスピードすべてにおいて,スーパーコンピュータが束になってもかなわない。興味があればアンテナに捕捉されるが,そのポイントは明確なテーマをもっているかどうかにかかっている。
 アントレプレナーに共通する能力,アントレプレナーを輩出する環境要件を知ることができれば,アントレプレナーとして成功できる可能性を高めることができる。講義ではケースメソッドを採用し,アントレプレナーシップに関する代表的な研究成果を学習していく。
授業における学修の到達目標
・経営事象の理論化能力を涵養する。
・事前に提示された資料とケースクエスチョンを前提としたプレゼンテーションとディスカッションをとお
 して汎用的な知識を習得し,現実のビジネスシーンにおけるコンテクストでの応用可能性を身につける。
授業計画
回数 授業、事前・事後学習 時間
1 事前学習 シラバスを確認して講義全体の内容を把握する。 2.0
授業 ガイダンス
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
2 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 アントレプレナーシップの要件
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
3 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 アントレプレナーシップ創造の環境
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
4 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 知識創造理論(1)
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
5 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 知識創造理論(2)
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
6 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 アイデアの阻害要因と既得権益
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
7 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 アイデアと起業機会
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
8 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 ビジネスモデル(1)
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
9 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 ビジネスモデル(2)
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
10 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 会社設立
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
11 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 直接金融と間接金融
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
12 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 ベンチャーキャピタルとエンジェル
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
13 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 株式公開
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
14 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 GAFAM(1)
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
15 事前学習 提示された資料に基づいてケースクエスチョンに答える。 2.0
授業 GAFAM(2)
プレゼンテーション・ディスカッション
事後学習 事前学習でまとめたポイントに講義の内容を付加して内容を整理する。 2.0
成績評価の方法およびその基準
次項の項目及び割合で標準評価基準に基づき総合評価する。
□試験:  % □小テスト:  % ■レポート:30% ■演習課題:70% □その他[       ]
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
論文,テキストの輪読で内容把握などについて発表するが,それへの評価をそのつど与える。不定期にレポート作成やまとめのレポートを作成,作成後コメントをつけ直ちに返却する。
教科書
なし
参考書・Webサイト
必要に応じて指示する。
単位習得が望ましい科目
ビジネスプラン マーケティング論 企業家事例研究 ベンチャービジネス論
備考
特になし。
担当教員の実務経験
該当なし。