管理会計論Ⅰ -Management Accounting-
担当教員・研究室 | 単位数 | 種別 | 授業形態 | ナンバリングコード | ||
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2 | 選択 | 講義 | GAM503 |
授業の概要 |
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管理会計は,歴史的に企業の社会経済的ニーズと経営経済的ニーズに応える形態で生成され,展開,発展してきている。したがって,管理会計の学修と研究に当たっては,企業経営における管理会計の社会経済的役割と経営経済的役割を常に考慮しながら学修と研究を行えるように講義を行う。また,管理会計は,理論科学であると共に実践科学であることから,理論的力量と実践的力量の育成に努めることにする。
管理会計論Iでは,総論的内容で,(1)現代社会の特色と時代認識,(2)経営と会計の相互関係,(3)会計及び管理会計の意義と体系,(4)管理会計の生成と展開,(5)利益管理の生成と展開,(6)利益管理における目標利益の設定方法,(7)損益分岐点分析とCVP分析を中心に,具体的なケース・スタディーを取り込みながら理論的力量と実践的力量を育成する講義を行う。 |
授業における学修の到達目標 |
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本管理会計では下記のような授業目標に基づいて授業を行う。
(1)本授業の目標は,管理会計が営利企業のみならず「あらゆる継続的事業体」の経営・経営管理のための会計であることから,「経営と会計の相互補完関係」の理解を深める。 (2)営利企業の経営・経営管理のための会計管理の理論と実践(管理会計システム・管理会計技法等)の理解を深める。 (3)日本的管理会計の理論と実践の形成過程と展開過程の理解を深めると共に,最先端の管理会計理論と実践を学ぶ。 (4)留学生に対しては世界に発信している管理会計の理論と実践を正確に理解できるような授業を行う。 |
授業計画 |
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第1回 経営者のための管理会計 現代時代認識,経営と会計,財務会計と管理会計等
第2回 管理会計の意義と体系 経営管理と会計,管理会計の意義・体系・組織等 第3回 企業価値創造と管理会計 企業価値創造の意義,効果性重視の経営と測定等 第4回 事業部制と業績管理会計 事業部制の意義・組織・評価,社内資本金制度等 第5回 キャッシュ・フロー経営 C/F計算書,C/F経営,C/F情報の活用方法等 第6回 原価計算の生成と展開 原価計算の意義・生成と展開・原価計算の体系等 第7回 経営戦略と管理会計 経営戦略の意義と役割,計画的戦略と創発的戦略等 第8回 経営管理と利益管理 利益管理の意義,伝統的利益管理と近代的利益管理,目標利益の意義と求め方,固定費と変動費の管理 第9回 経営管理と予算管理 利益管理と予算管理,予算管理の意義・種類・体系 第10回 現代的予算管理の方法 予算管理原則,予算編成方法と予算シミュレーション 第11回 損益分岐点分析の活用 損益分岐点分析の生成と展開,経営への活用方法等 第12回 直接原価計算と利益管理 直接原価計算の意義・機能・構造,原価分解方法等 第13回 直接原価計算と原価管理 直接原価計算と利益管理,直接原価計算と原価管理 第14回 直接原価計算と価格政策 直接原価計算と価格政策,価格政策の意義・方法等 第15回 前期講義の総合 前期講義の統合 |
準備学習(予習・復習等) |
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毎回、講義の後に復習事項及び予習事項について指示する。 |
成績評価方法 |
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成績の評価は,講義と履修者との討論を中心に行う予定なので,講義に対する「研究課題のレポート点」と「討論への参加点」を総合して評価する。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法 |
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毎回の講義の復習事項及び予習事項が学修及び研究の蓄積となり、そこから単位レポートの課題を決める。 |
教科書 |
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櫻井通晴著『管理会計』(第五版)同文舘出版 平成24年7月 |
参考書・資料等 |
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講義の進行に併せて随時紹介する。 |
備考 |
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なし |